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暑中お見舞い申し上げます。

「ADPAニュースレター」2018年8月号(Vol.003)をお届けします。
まずは先回お話した「NLP」についてのペーシングです。

…NLPは、Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称です。
NLPは、五感と言葉、感情や体の動きを使って、人間の中にあるプログラムをより望ましい形にリプログラミング(再プログラミング)することを可能にします。
NLPはコミュニケーション心理学と呼ばれるように、他者とのコミュニケーション、自分とのコミュニケーションを改善し、負の感情の解消と夢や目標を実現するために大きな力を発揮します…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
http://adpa.cc/news_letter/

今回のニュースレターは「コーチングの大原則」についてお話します。

悩みの根本原因

悩み
人の悩みを解決することは何故難しいのでしょうか?

その根本原因は「情報不足」です。

実は自分の事が良く分かっていないし、相手の事も良く分からない。
今置かれている状況を正しく理解していないし、何のためにそれをするのか本当の目的も明確になっていません。
そしてもっと解決を難しくしているのは、知らないのに知ったつもりになっている「思い込み」です。

コーチングは、この「思い込み」や「情報不足」を解消する作業を上手に行うスキルとも言えます。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という格言にもあるように、敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない、ということです。

人間にはかなり保守的な側面があり、「当たり前」とか「常識」に基づく思考によって行動するパターンが多いようです。
「思い込み」で行動した結果、成果が得られず、それでも同じ方法を繰り返して成果を望むことは、愚かな行為と言わざるを得ません。

まずは、役に立つ情報が引き出されるように、私たちのコミュニケーションパターンを変える必要があります。

GROWモデル

街並み
コーチングの基本スキルに「GROWモデル」があります。
  1. Goal(目標・目的)
  2. Reality(現実)
  3. Option(選択肢)
  4. What,When,Who,Will(何を、いつ、誰が、実行する意志)
これらの4つを本音レベルで聴くことが出来れば、気づきや考え方の変化が生まれてきます。

特に1と2は重要です。
「1.Goal」については、目標に留まらず、さらにその先にある目的に目を向けて、「本当にやりたいことは何か」「あなたが心から満足できる理想の状態はどんな様子か」「具体的に欲しい成果は何か」「人生の中でどうしても実現したいことは何か」などを自由に発想し、話しができたら良いでしょう。

「2.Reality」については、一部の情報だけを切り取って、感情的に断定しているケースもあるため、もう一度現場検証するつもりで状況を確認します。

例えば、「別の視点で見る」「別の人の立場で見る」「時間の流れでどう変化したのか見る」などです。
そして、この2(現実)に対して「本当はどうしたかったの?」という1(目的)を明らかにすると、「現状の意味」や「そのような感情・行動の背景にある目的」に気づいたりすることができます。

このように「現状を明らかにする」ことと「目的を定める」ことが出来れば、3の「目的に近づけるために出来ること」や、4の「いつから始める」などが自然に出てくるようになり、実現に向かって進むことが可能になります。

GROWモデル事例

会話
分かりやすい事例を紹介します。

詳しい説明は省きますが、2.の現状を少し解きながら、1.を聴き、3.4.を発想できるように質問しています。

cl:クライアント
co:コーチ
cl:うちの部長は全く部下の話を聞いてくれないんですよ。
いつまでもこんなやり方じゃ商品売れるわけないんです。

co:話を聞いてくれないんですね。
昔から話を聞いてくれなかったんですか?(別の視点・時間の流れで現場検証)

cl:まぁ、私が新入社員の頃は結構聞いてくれましたけど…

co:部長はどうしてその方法で売ろうとしているんですか?(相手の視点で現場検証)

cl:…さぁ、昔はそれで実績が出たからじゃないですかね~…

co:ところで、Aさんがこの会社で一番やりたい事は何ですか?

cl:え、一番やりたい事ですか?
…うーん、やっぱり、他社にはない斬新な商品やサービスを生み出したいですね。

co:斬新な商品やサービスを生み出す会社ってどんな会社ですか?

cl:やっぱり社員のチームワークが良くて、皆が信頼し合える感じかな。

co:斬新な商品のアイデアが生まれたら部長に伝えますか?

cl:もちろん伝えます。

co:部長のリアクションは?

cl:凄く喜んでくれて、「是非その企画を進めよう」と肩を叩いてくれます。

co:これから部長とどんなコミュニケーションを取りたいですか?

コーチングはとてもシンプル

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上記事例のように、コーチが行っていることは、現状を明らかにし、本当にやりたいことを聴き、それを実現するために何ができるのか、を質問するだけです。

質問するだけで良いのは、人は必ず自分の中に答えを持っているからです。

コーチングの大原則

  • 人は誰もが自分で答えを見つけ出す力を持っている
  • 人は誰もがパーフェクトな存在である
  • 人は誰もが限りない可能性を持っている
これはコーチングの基本的な考え方であり大原則です。
コーチはこの原則にのっとってクライアントと関わります。

コーチが相手をありのまま受け入れ、無限の可能性に目を向けることで、気づきが生まれ、アイデアや勇気が湧いてくるという現象が生じます。

コーチングには勿論様々なスキルや理論がありますが、一番重要なのは、クライアントをとことん信じて、本当はどうしたいのか、どうなりたいのか、そうするためには何ができるのかを、丁寧に聴くことに尽きます。
文責:相澤雅夫
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