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皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2018年9月号(Vol.004)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…人間の悩み解決が難しい根本原因は「情報不足」と「思い込み」です。
コーチングの基本スキルに「GROW」モデルがあります。
  1. Goal(目標・目的)
  2. Reality(現実)
  3. Option(選択肢)
  4. What,When,Who,Will(何を、いつ、誰が、実行する意志)
これらを本音レベルで聴くことによって、気づきや考え方の変化が生まれてきます。

コーチは以下の原則にのっとってクライアントと関わります。
  • 人は誰もが自分で答えを見つけ出す力を持っている
  • 人は誰もがパーフェクトな存在である
  • 人は誰もが限りない可能性を持っている
コーチはクライアントをとことん信じて、本当はどうしたいのか、どうなりたいのか、そのために何ができるのか、を聴くだけです。…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
http://adpa.cc/news_letter/

今回のニュースレターは「体験学習」についてお話します。

「知得」と「体得」

飴
「知得」と「体得」という言葉があります。
  • 知得:頭での理解
  • 体得:身体での理解
例えば、砂糖の味を詳しく説明されて、「なるほど甘い味がするんだな」と理解するより、一口食べてみた方がはるかに深い理解ができます。
水泳で言えば、泳ぎ方の説明を受けて「知得」し、実際に水に入って身体を使って少しづつ「体得」していきいます。

つまり実践して体感しないと自分のものにはならない、ということが言えるでしょう。

あらゆることに失敗はない

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NLPは、どんな結果でも、それを「失敗」とは考えず、フィードバック(学び)として捉えます。

例えば、ハイハイしかできない赤ちゃんが、立ち上がろうとして、何度も転んでしまうことは失敗とは言いません。
何度も試行錯誤を繰り返すうちに、立ち上がるコツをつかんでいきます。

私たち大人も、日々の経験から得た情報を学びとし、その後の行動に活かしていくこと。そしてこれを繰り返すことで、目標達成に近づいていきます。

その出来事が成功なのか失敗なのかよりも、「その経験で何を学んだのか」が一番重要で、喜んだり悲しんだりという感情だけで終わらせてしまうと、せっかくの学びと成長の機会を失ってしまいます。

かのトーマス・エジソンは、約2,000個ものフィラメントを試し、ようやく実用的な「電球」を発明しました。そこに至るまで、気の遠くなるような時間を費やしたはずです。

しかし彼は次のように語りました。
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」

6つの質問

思い出
人は自分の行動や結果から学べるようになっています。

他人がやったこと、教えられたこととは比べものにならない大きな学びです。

正に体験によって人は成長します。
コーチングではこの観点を大切にして、その人の経験から学ぶべきことを一緒に考えていきます。
  1. 良かったことは何ですか?
  2. そこから学んだことは何ですか?
  3. それを活かして次はどんな行動をとりますか?

  4. 上手くいかなかったことは何ですか?
  5. そこから学んだことは何ですか?
  6. それを活かして次はどんな行動をとりますか?
このような6つの質問をコーチはクライアントに、又は自分自身に投げかけてみるだけでも、気づきや学びを得ることができるのではないでしょうか。

自分の経験は財産

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同じ出来事でも人によって解釈は様々です。

例_1:仕事でミスをして上司から説教された

Aさん:自分はダメな人間だ。
Bさん:いい勉強になった。次はこうしてみよう。
例_2:火災で家も財産も失った

Aさん:今までの苦労が水の泡。もう生きていく希望がない。
Bさん:今まで新しいことにチャレンジする勇気がなかった。人生を1からやり直せるチャンスをもらった。

アルフレッド・アドラーは「経験」について、次のように語っています。

「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック(トラウマ)に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」

つまり、私たちが経験した出来事で人生が決まるのではなく、その経験の解釈(意味づけ)によって決まる。解釈によって決まるということは、人生を決定しているのは自分ということになります。
文責:相澤雅夫
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