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皆さまこんにちは。 「ADPAニュースレター」2020年3月号(Vol.022)をお届けします。 まずは先回のペーシングです。
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……コーチングにおいて大切な3要素は、「観察」「選択」「信頼」です。
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□ 観察 相手の状況を先入観なく観察します。 例えば、以下のポイントを確認します。 ・何を ・どういう環境・関係性の中で ・どういうやり方で ・行った結果、どうなったのか
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□ 選択 「観察」を踏まえて、次は何をするのか「選択」していきます。 そして、その結果を「観察」→次の行動を「選択」…と、このサイクルを回していきます。
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□ 信頼 「観察」し「選択」するためには「信頼」の土台が必要です。 相手も自分も「必ず出来るようになっている」と信頼することです…。
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You メッセージ
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私たちは普段何気なく話をしていますが、主語はどうなっているでしょうか?
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- (あなたは)仕事が早いですね
- (あなたは)遅れるなら連絡を下さい
- (あなたは)○○した方がいいよ
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これは、主語が省略されていたとしても、「あなた~」で始まる「Youメッセージ」です。
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ある研究者によれば、私たちはYouメッセージを多く使っているそうです。
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Youメッセージは、相手に対する「評価」や「批判」が含まれる可能性があり、使う場合には注意が必要です。
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例えば上記の例で言うと「仕事が早い」は相手に対する評価であり、相手の認識と合っていれば喜んでもらえるかもしれませんが、本人がそう思っていない場合にはむしろ反発されるかもしれません。
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「遅れるなら連絡…」は、正論だとしても、もしかしたら避けられない事情があったかもしれないし、伝え方によって非難や叱責に聞こえるとしたら、良いコミュニケションとは言えません。
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「○○した方が…」は、相手の事をよく理解していない場合、自分の価値観の押し付けになる危険があります。
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I メッセージ
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上記を「Iメッセージ」に言い換えるとこうなります。
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- (あなたは)仕事が早いので、(私は)とても助かるよ
- (何かありましたか?)
○○を始めるのが遅れてしまって、(私は)とても困りました。
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- (私は)○○した方がいいと思うけど、(あなたは)どう思いますか?
これらは全部「私」が主語になる「Iメッセージ」です。
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「Iメッセージ」は、相手の行動や状態を指摘するのではなく、私がどう思うのかについて語っているので、相手の受け止め方はかなり違ってきます。
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「Iメッセージ」を上手に使えるようになると、本音で話ができるようになり、コミュニケションが円滑に行えるようになります。
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You クエスチョン
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上記の例で、「何かありましたか?」とか「…どう思いますか?」と尋ねている箇所があります。
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最終的に相手に質問することで、相手をより理解することが出来、深いコミュニケーションに繋がります。
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相手に焦点をあてて質問することを「Youクエスチョン」と言います。
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- 「遊んでばかりいないで、早く宿題をやりなさい」(Youメッセージ)
- 「〇〇ちゃんが宿題をやらないと、お母さんは心配だなー」(Iメッセージ)
- 「宿題はいつやるのがいい?」(Youクエスチョン)
子供が上記のような「Youメッセージ」ばかり浴びると、自分を否定されている気持ちになります。
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「Iメッセージ」を聞かされると、自分の行動に対して周りの人がどう感じるのか学ぶようになります。成長するにつれて、愛されている人が悲しむことはしなくなります。
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その上で「Youクエスチョン」を聞かされると、自分の頭で考え、自発的に行動できる能力が身についてきます。
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IメッセージとYouクエスチョン
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これは、親子の話だけではなく、大人の世界でも同様です。
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ビジネスの世界でも、実績を出している人は「Youクエスチョン」を上手に使っています。
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このような話ばかりに終始していると、関心の無い人には押し売りになってしまいます。
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「御社はその課題についてどのように取り組んでおられますか?」
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上記のように相手に意識を向ける「Youクエスチョン」が習慣になると、人の気持ちを汲み取れるようになります。
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人の気持ちを汲み取れる人は、その人に何を提供すれば喜んでもらえるのか分かるため、ビジネスの世界でも成功できるでしょう。
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上司と部下、師弟関係や先生と生徒など、人を指導する立場であっても、力や恐怖でコントロールすることは、むしろ逆効果であることが明らかになりつつあります。
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命令よりも「Iメッセージ」と「Youクエスチョン」に人を動かす力があります。
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自分が話し手の時には「Iメッセージ」を、聴き手の時には「Youクエスチョン」を是非意識して実践してみてください。
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