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皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2021年4月号(Vol.036)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…「問題を解決しよう」という関わりが、かえって問題を作り、解決を難しくしているという現実は身近な所に多く潜んでいます。
では、問題を解決しなければ良いのでしょうか?
そんな単純な話ではなく、コーチングではコミュニケションのとり方を変えましょうと提案します…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
https://adpa.site/coaching/self-improvement-of-perceptual-power/dont-solve-the-problem/

今回のテーマは「風の時代とコーチング」です。

風の時代とコーチング

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「風の時代」については、多くのメディアが取り上げていますので、関心のある方は検索などして、詳しいサイトをご参照ください。

「あまり聞いたことがない」という方のために、簡単なご説明をしてから本題に入ります。
2020年12月22日、木星と土星が20年ぶりに大接近しました。
これをグレート・コンジャンクションといいます。

今回のグレート・コンジャクションが今まで以上に注目されているのは、木星と土星が水瓶座0度で重なるというもので、今までの「地」のエレメントから「風」のエレメントへ200年ぶりに変わったところにあります。
この現象をグランド・ミューテーションといいます。

エレメントというのは、12の星座を4つの元素(火・地・風・水)に分類したものです(詳細は割愛)。

「地の時代」から「風の時代」という表現の根拠がここにあり、西洋占星術では、これによって時代の流れが大きく変わると言われています。

実はこのことは1960年代からも話題に上がっており、1967年アメリカのコーラスグループ「The Fifth Dimension(フィフスディメンション)」が「Aquarius(アクエリアス)」という曲で「水瓶座の時代…」と歌っている通り、待ち望まれた時代を迎えたということになります。

地の時代から風の時代へ

蒸気機関車
さて、ここからは「風の時代」によって何が変わるのか、というテーマに入ります。

これまでの200年は、どのような時代だったでしょうか。

地のエレメントが象徴するのは、物質、安定、現実的。
この時代は、約200年前の産業革命を皮切りに、物質的豊かさを追い求め、お金や物を多く持つことに価値が置かれました。

資本家階級と労働者階級がはっきり分かれ、技術革新が進んだ反面、土地や資産を奪い合う戦争も起こります。

日本も経済的に大きな発展を遂げ、我慢や根性が強調される時代でした。

それでは、これからの200年「風の時代」はどのような時代になるのでしょうか。

風のエレメントが象徴するのは、情報、コミュニケーション、知性。
地の時代の物質主義に対して、風の時代は、かたちのないのもが意味を持つ精神主義です。

つまり「お金のある人が力を持つ」時代から、「知性・想像力・繋がり」が影響力を持つ時代へとシフトしていくでしょう。

ライフスタイルの変化

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「地の時代」→「風の時代」の変化を、項目ごとに比較してみます。

* 印は、風の時代を象徴するライフスタイルの一例です。
  • 所有 → 共有
    * シェアハウス、カーシェアリング
  • 組織 → 個人
    * フリーランス、テレワーク、副業
  • 現金・貯金 → キャッシュレス・循環
    * 電子マネー、クラウドファンディング、ビットコイン
  • 縦社会 → 横の繋がり
    * 転職、起業、コワーキングスペース
  • ブランド指向→個性・多様な価値観
    * ネットショップ・ファストファッション
  • 成功、上昇 → 貢献、心の喜び
    * win-win、NPO
  • テレビ・新聞・ラジオ → インターネット
    * YouTube、ブログ、SNS
  • IQ → EQ
    * アクティブラーニング
このように価値観や具体的な社会生活が変化し始めているように見えますが、もしかしたら、これらはまだ序章に過ぎず、これから本格的に大転換を迎えるのかもしれません。

私たちの生き方

ai
ポストコロナ時代を迎えて、「ニューノーマル」という言葉も一般的になってきました。

震災後の復興もそうですが、もしコロナが収束したとしても、以前の生活に戻ることは、これからの時代には合わないかもしれません。
仕事面では、人間よりもAIの方が得意な分野は、職種としていずれ無くなるでしょう。
そうなると、人間の仕事はどんどん減って、仕事を失う人が増えるのでしょうか?

私は、無くなる仕事もあれば、残る仕事もあり、逆に新しい仕事も生まれるのではないか、と考えています。

では、無くなる仕事と、残る仕事の違いは何でしょうか?

無くなる仕事とは、誰がやっても同じ結果の仕事、つまりオペレーター的な仕事。
無くならない仕事とは、その人にしかできない仕事、つまり「スペシャリスト」と呼ばれる存在ではないかと思います。

新しく生まれる仕事は予測が難しいですが、社会のあり方、人の生き方が変われば、当然そこに必要なサービスが発生する、と楽観的にみています。

ITや機械がどんなに優秀になっても、人間のユニークな発想やアイデアが創造される限り、活動舞台は消えないと信じます。

コーチングの役割

風の時代
風の時代のライフスタイルについて考える時に、コーチの存在価値がとても大きいことを実感します。

実際ここ数年で、コーチングを学ぶ人が爆発的に増えている印象を受けます。
今までの価値観では見失いがちな、私の個性、自分らしい生き方、人との繋がりから生まれるエネルギー、貢献感、心の喜び等々を改めて自身に問いかけ、発見し、具体的に行動に移していくそのプロセスのお手伝いができる存在は、数少ない職種だと思います。

個性は人それぞれ、能力・才能も人それぞれで、誰かに教えられるものではありません。
もし、「正解は一つで他は間違い」「正解を導き出す方法も一つ」という教育だけを受けるとどうなるでしょうか?

もちろんこのような教育が必要な分野もあるでしょう。しかし、それだけではオペレーターの育成のみに終わってしまいます。

「あなたはどう思う」「あなたならどうしたい」「あなたは何ができる」などを思考させることで、スペシャリストへの門が開かれるのではないかと思います。

このような問いかけがコーチングであり、そのような関わりができる先生や親、リーダーを育てるのもコーチの役割です。

風の時代のキーワードでもあるコミュニケーションは、今後ますます重要視されてくるでしょう。
新しい時代の出発に合わせて、私の価値観とコミュニケーションセンスをブラッシュアップさせていきましょう。

文責:相澤雅夫
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