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皆さまこんにちは。 「ADPAニュースレター」2020年11月号(Vol.031)をお届けします。 まずは先回のペーシングです。
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…「所属感」は、「私は社会の一員である」という意味ですが、分かりやすく表現すると「自分の居場所がある」という感覚です。
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家庭でも学校でも職場でも、あるコミュニティの中で自分は受け入れられていて、更に人の役に立つことが出来ると、幸せを感じることができます。
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人は「所属感」が高いほど幸せを感じやすく、「孤独感」はその対極にあると言えます…。
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目的論の考え方
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目的論については以下の記事でも取り上げましたので、併せてご参照ください。
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まず、原因論と目的論の違いを分かりやすい例でご紹介します。
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船が港を出港します。 大海原に出てしばらく進むと浸水が始まります。
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乗組員の発想の違いを原因論と目的論で考えてみます。
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- 問題の場所はどこだ?
- 何故穴が開いた?
- ちゃんと点検したのか?
- 誰の責任だ?
- 直ぐに修理しろ
- 危険だから引き返せ
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目的論: 「船が出港した目的は何か」を考えるのが目的論です。
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もしハワイ行きの船であれば、この状況でハワイに行けるかどうかを判断します。
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浸水があっても、十分ハワイに行けるようであれば、そのまま進行すれば良いし、困難であれば必要な対策を講じるべきであって、原因を追究するのはこの場面では得策ではありません。
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人生に例えると
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人生の目的を持たず大海原に出ても、漂流するしかありません。
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もし船底に穴が開くような事件が自分の身に起こると、それを弱点や欠点として捉え、自分の価値が下がったような気がします。
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仮に立派な船を作ったとしても、何のための船なのか分からなければ、あまり幸せとは言えません。
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人生の目的をしっかり持って出港した人は、もし自分に弱点があったとしても、目的地に辿り着くことに影響がなければ、気にせず進んで行くことができます。
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船自体よりも、目的地に到達することが幸せであり、そのために何をすれば良いのか分かるため、プロセスも楽しめます。
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大切なのは、「私はどこに行きたいのか」「どうなりたいのか」という「目的論」的な発想です。
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事例: 部下の発注ミスにより、お客様への納品が約束の期日に間に合わない
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- 上司(原因論):何故そんなことになった?
→ 原因の追究、誰のせい、何が悪い
- 上司(目的論):どうしたら良いか考えよう!
→ 別な方法はあるのか、お客様への対応は、誰に何ができるか
「目的論」的なコミュニケーションの方が、その後の仕事において有効であることが容易に想像できます。
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但しこれだけでは「問題解決」や「同じミスを繰り返さない」ための対策がありません。
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上記に加えて、以下の「目的論」的思考もお勧めします。
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- この仕事のゴール
- 会社の目的
- 本来の目的から見た私達のあるべき姿
これらを中心として、「どうすればこのトラブルは避けられたか」を考えます。
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原因論的な「悪い所の指摘」は、モチベーションが上がらず、誰かが傷ついたり、人格否定に繋がる危険があります。
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目的論から見た「どうすればこのトラブルは避けられたか」は、本来の目的に向かうための改善に繋がり、この観点があれば、失敗した経験からでも学びや成長が期待できます。
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失敗から学び、成長できることが実感できるようになると、失敗を恐れずにチャレンジすることが出来るし、どんな結果からでも学び・成長することによって常に上昇していくサイクルが回り始めます。
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