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皆さまこんにちは。 「ADPAニュースレター」2021年10月号(Vol.042)をお届けします。
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- 「この人の考えは間違っているが、とにかく黙って最後まで話しを聴こう」
- 「へー、そう考えるんだ! どうしてそんな考えをもったんだろう?」
上記2つの例は、外面は相手の話を聴くことで一致していますが、内面は全く違います。後者がコーチングマインドを持った聴き方と言えますが、相手に与える影響も当然異なってきます…。
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甘え
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あるコーチングに関するオンラインミーティングで、「コーチングはクライアントの甘えを助長するのではないか」という意見が出ました。
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まず「甘える」とはどういう状態を指すのでしょうか?
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- だっこして、おんぶして → 可愛がって欲しい
- あれが欲しい、これが欲しい → 欲求を伝える
- これが出来ない、やりたくない → 弱音を吐く、頼る
- わがままを言う → 自分の思いを伝える、困らせる
幼い子供であれば当然このような甘えがあるかと思います。 親がこれらを受け止めれば、子供は自由に自己表現することができ、親を信頼し、親子の絆を深めることにも繋がると考えます。
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一方で「甘やかす」とどうなるでしょうか? 例えば「これができない」を全部やってあげると、自分では出来ない子になってしまったり、欲しい物が何でも手に入ると、どうしたら手に入るのか自分の頭で考えたり、そのための努力ができない子になってしまうかもしれません。
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こうなると「甘え」を通り越して「依存」になってしまいます。
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「甘え」を受け止めた上で、子供が自立できるように上手に成長を促していくのが家庭内での大切な教育ではないかと思います。
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「甘え」と「依存」の違い
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大人であっても甘えたい気持ちはあるし、甘え上手な人がいます。
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- 判断を他人に委ねる
- 自分で考えない、自分で行動しない
- 自分がどうしたいの分からない
整理してみると「甘え」と「依存」に、その本質の違いが見えてきます。
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甘え:自分の行きたい場所があっても、勇気がなかったり自信がないので、誰かに助けてもらいたい。
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依存:自分の行きたい場所が分からず、誰かにくっ付いて行くし、自分の足で歩こうとしない。
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つまり、「甘え」には自分軸があり、「依存」には自分軸がない、又は「他人軸」で生きている、と言えそうです。
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クライアントの甘え
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大人になると、弱音を吐いたり、誰かに助けを求めることがなかなか出来ない、という人がいます。
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「甘えるんじゃない」という風潮があったり、立場上そんな姿は見せられないという事情もあるでしょう。
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しかし、甘えることは決して恥ずかしいことではないし、自分をさらけ出す勇気のある人だと思います。
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また、甘えることが出来る人は、信頼出来る人、頼れる人がいるという点で良好な人間関係にあるとも言えます。
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誰にも甘えることが出来ずに、追い詰められた人の悲しい事件が、あまりにも多いのが現代社会です。
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環境的にどうしても弱音を吐けない人は、コーチを頼って本音をぶつけることをお勧めします。
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さて、冒頭の「コーチングはクライアントの甘えを助長するのではないか」という疑問について考えてみます。
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クライアントの甘えを助長するかどうかは、コーチの関わりによります。
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- 「甘え」を受け入れない:クライアントは自由に本音を話せなくなり、コーチングが機能しない
- 「甘え」を受け入れ、ただ話を聴く:クライアントの本質は変容しない
- 「甘え」を受け入れ、助けてあげる:クライアントはコーチに依存するようになる
- 「依存」を受け入れ、助けてあげることが仕事だと勘違い
- 「甘え」か「依存」か洞察できる
- 「依存」の人には、自分軸を一緒に探してあげる
- 「甘え」の人には、まず受け止めて本音を話してもらう
- その上で「どうしたいのか」「何が出来て、出来ないのか」「誰が協力してくれるのか」などを一緒に探してあげる
このようにコーチングが正しく機能すれば、クライアントの「甘え」を助長する心配はありません。
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そもそもコーチのマインドには「甘え」が良い・悪いなどの評価がありません。 どうして甘えたいのか、その目的が分かれば、必要な甘えは役に立ち、不要な甘えは手放すようになります。
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◇ ADPAサイト / 最新記事:コーチングスキルとコーチングマインド
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