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皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2022年5月号(Vol.049)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…自分が何かをすることで、誰かが喜んでくれると思えること、これが「貢献感」です。
子供時代に十分「貢献感」を養うことができれば、誰かに言われなくても自然と利他的な生き方をする人になるでしょう…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
https://adpa.site/psychology/contribution/contribution/

今回のテーマは「神の視点を持つ」です。

視点の移動

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コーチはクライアントが自由に思考できるように、コーチングセッションの中で視点の移動を試みます。

視点の移動によって、思い込みや偏見が解消されたり、今まで見えなかったものが見えてきたり、新しいアイデアや気づきが生まれたりします。
視点移動の主な方法は質問を投げかけることですが、それに加えて実際に移動したり身体を動かして、より体感的にイメージしてもらうとさらに効果的です。

移動する視点のポイントは、主に次の項目が考えられます。
  • 時間・空間
  • 主体・人称
  • 事実・仮定
  • 感情・行動

視点移動の質問

どのように視点を移動しているのか、質問例をご紹介します。

時間・空間
  • 3年後に目標達成したあなたは、現在のあなたに対して何を伝えますか?
    (時間:今 → 3年後)
  • 雲の上から今のチーム全体を眺めると、どんな様子に見えますか?
    (空間:自分の見える範囲 → 雲の上)

主体・人称
  • 彼の目には、この状況がどのように映っていますか?
    (主体:自分 → 彼)
  • あなたがそれをすると、会社にはどんな変化が起きますか?
    (人称:自分 → 会社)

事実・仮定
  • 今できていることは何ですか?(事実)
  • もし自由に使える7日間と、自由に使えるお金を手に入れたら、何から手をつけますか?(仮定)
感情・目的
  • そうなると、どんな気持ちになりますか?
    (気づいていない感情)
  • どうしてそれ(やりたくないことなど)をするんだろう?
    (隠れた目的)

神の視点

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文学の世界では、小説の作法に「神の視点」で描くという表現方法があります。

例えばこんな表現です。

「…この時の出会いが、二人の運命を変えることになるとは、〇〇は知るよしもなかった…」
このように、主人公の視点ではなく、もし現場に第三者がいても知り得ない内容なので、「神の視点」となる訳です。

先に挙げた質問例も、一旦私から離れて神様の立場で上空から眺めたり、自分以外の人の事情や気持ちを理解したり、私も気づいていない自身の深層心理に入ったり、過去・現在・未来を自由に行き来できれば、大きな気づきや発見が得られるでしょう。

「私の視点を変える」という意識よりも、私以外の存在から見る視点であり、さらには神の視点、つまり全知全能なる立場であれば、全く見える景色が変わる可能性が出てきます。

ビジネスの世界においても、同様のことが言えます。
USBメモリの開発で有名な濱口秀司さんは、イノベーションを起こすには「神の視点を持つ」ことを強調しています。

世界を変えるようなアイデア・コンセプトは、(勘違いでも)「俺は天才、神だよ」と思える人から出てくると言います。

そして、放っておくとどんどん下がってしまう視点を、強制的に「神の視点」に引き上げる習慣を持つように、とご本人も努力しているそうです。

私たちには様々なバイアス(先入観・偏見・思い込み)があります。
これらの物の見方・考え方を「神の視点」に切り替えることができれば、思考の枠を取り払い、自由に発想できるようになるのだと思います。

そして、コーチングのコーチは、クライアントがバイアスから解放され、自由に発想するための視点移動として、「神の視点」で発想することをお勧めします。

文責:相澤雅夫
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