News-Letter_Title
皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2023年4月号(Vol.059)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…「現在の私」に戻り、「成熟した未来の私」からのメッセージを受け取ります。
自分のやりたいことを成し遂げた私からのメッセージは、人生のゴール、最高のエンディングに向かって、日々の生活をどのように過ごしていったら良いのか、最も相応しいヒントになるはずです…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
エンディングコーチング

今回のテーマは「価値観」です。

価値観の定義

人間は価値観に基づいて生きています。

価値観とは何でしょうか?

辞書には「物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断」と書いてあります。
あまりピンとこない、と思う方もいるかと思いますが、ネットで「価値観」について検索しても、明確に定義しているサイトは少ないようです。

私は「価値観」を次のように定義します。
価値観 = 目的 + 行動規範

人生であれば、目的:何のために生きるのか、行動規範:どう生きるのか、となります。
いくつかの分野に当てはめてみます。
  • 仕事
    目的:何のために仕事をするのか
    行動規範:どんな仕事をするのか・どう仕事をするのか
  • 結婚
    目的:何のために結婚するのか
    行動規範:どんな夫婦・家庭にするのか
  • 旅行
    目的:どこに行くのか
    行動規範:どうやってそこに行くのか・そこでどのように過ごすのか
このように定義すると、価値観が明確になると同時に、改めて不明瞭なところが浮き彫りになるかと思います。

目的論の記事で述べたように、人間の行動には全て目的があります。
そして「目的のためには何をしても良い」と考える人は稀で、目的を果たすために何をするかが「行動規範」です。

この「目的」と「行動規範」がセットで価値観となります。

価値観を持たない人

では、価値観を持たない人はどのような生き方になるでしょうか?

価値観を持たないと、快・不快で判断する

赤ちゃんや幼児は「快・不快」で判断し、行動します。
世の中に出たら、快でもやってはいけないこと、不快でもやらなければいけないことがあります。これが価値観です。

価値観を持たないと、危機に弱い

例えば災害に遭って家を失ったとすると「何故私がこんな目に遭わないといけないのか」と恨みに思う人と、「命があっただけでも有難い」と感謝する人がいます。

後者のように、しっかりとした価値観を持つ人は、出来事に振り回されず、生き方の軸がぶれません。

同じ被害にあった人でも、その後の人生が大きく異なるのは容易に想像がつくと思います。

価値観を持たないと、時流に流される

世論が右だと言えば右に行き、左だと言えば左にいくなど、浮き草のように流されてしまいます。

世の中がどこに向かおうが、私が正しいと思う方向に進もうとするのが価値観を持つ人です。

価値観の相違

結婚して間もなくスピード離婚をするカップルの会見で、「価値観の相違」を離婚の理由に挙げる話をよく聞きます。

価値観は、1万人いれば1万通り、1億人いれば1億通りあり、価値観が同じ人を探すのは困難だと思います。
価値観は「目的」と「行動規範」と言いました。

上記夫婦の例で言うと、結婚の「目的」をお互い理解していたのか、二人が思い描く夫婦像(行動規範)を共有していたのか、ここが大切なポイントです。

もしそれが受け入れ難いものであれば、「価値観の相違で離婚」と言う表現も理解できますが、そもそもこのような最も大切な部分は結婚前に確認すべきもので、問題の本質はコミュニケーション不足と言えるでしょう。

あなたは願いはこれ、私の願いはこれ、夫々の価値観には相違があります。個人の価値観をお互いが理解した上で、さらに上位の目的(夫婦としての目的)を二人が共有できれば、夫婦の価値観という共有ゾーンの中で上手くやっていけるはずです。

コミュニケーション不足は、時に思い込みや勘違い、幻想を引き起こし、悲劇が生まれます。

価値観のアップデート

結婚に限らず、価値観が違う人と良好な関係を作るためのヒントを整理しておきます。

1. 受け入れる

まず、価値観は人それぞれ違うということ。
そして、価値観に優劣や善悪、正しいか間違っているか、などを考える必要がないことを理解します。

「私にはこれが大切」という価値観は、それが正しいかどうかで成立していないことがあるからです。

そして、誰がどんな価値観を持つかは自由です。
「え、そんなのが好きなの?キモイ」とか「そんなことをしたらダメ」という思考は、相手の価値観を受け入れていない証拠です。

私はそれが嫌いでも、「へー、それが好きなんだね」と相手の価値観を尊重します。

2. 同意する必要はない

相手の価値観を受け入れても、私がそれに同意する必要はありません。

「ふーん、そう考えるんですね。私の考えは違っていて…」と、反対意見でも率直に伝えることが大切です。

そのためには1番目に述べた、お互いを受け入れる関係を作ることが前提になります。

3. 価値観のアップデート

価値観が違う人同士でも、お互いを受け入れ、率直な意見を述べ合うことができると、新しい発見やアイデア、気づきが生まれて、私の価値観がブラッシュアップされたり、アップデートされたりします。

「なるほど、そういう見方もありますね」と、相手の観点も含めて、より多角的に全体像を見ることができたり、物事の本質をより深く理解できたりして、お互いの成長に繋がります。

人間には自分が自覚している価値観と、本人も気がついていない価値観があります。
コーチングでは、特にこの隠れた価値観を見つける作業を行います。

この隠れた価値観が自分にとって好ましいものかそうでないのか判断して、必要であればこの価値観をアップデートしていくことで、より未来のビジョンに向かってスッキリと歩んでいけるようになります。
文責:相澤雅夫
ADPAニュースレターは、毎月上旬に1回のペースで配信いたします。
ご意見・ご質問など、下記「お問合せフォーム」からお寄せください。
https://adpa.site/contact/

◇ ADPAサイト / 最新記事:エンディングコーチング
https://adpa.site/life/death/ending-coaching/

◇ アドパChannel / 最新動画:今とっている行動の目的
https://youtu.be/WTkLZhusaYM
ADPA:アドパ
アドパ
一般社団法人国際潜在能力開発支援協会
https://adpa.site/
Email Marketing Powered by MailPoet