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皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2023年6月号(Vol.061)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…古い体質の企業は、人材を「人的資源」として捉え、コストとして管理する傾向がありました。
それに対して、人的資本経営は人材を「人的資本」であり、投資して成長させるものと考えます…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
ADPA_News Letter:2023年5月号_Vol.060

今回は「リスキリング」の後編です。

パーパス経営

人的資本経営の考えの中に、パーパス経営があります。

パーパスとは直訳すると「目的」、つまり「何のためにこの仕事をするのか 」「何を実現したいのか」という企業の「存在意義」や「社会的価値」を掲げて経営することをパーパス経営と呼んでいます。
自社の存在意義を明確にすることで、自社と社会との繋がりが実感しやすくなり、従業員は自分が仕事をすることで社会に貢献できる自覚を持ちやすくなります。

企業はパーパスを明確にする、従業員は企業のパーパスを理解した上で入社することが望ましく、その志を共有し、パーパス実現のために私の役割は何かを考え、そのために新たな業務が発生すれば、必要な知識や技術を身につけるためにリスキリングする、という流れになります。

人的資本経営とコーチング

今回のテーマ「リスキリング」の最後に、コーチングとの関わりについて考えていきます。

企業のパーパス「何のためにこの仕事をするのか 」「何を実現したいのか」は正にコーチングで問いかけるテーマです。
パーパスを明確にする作業は簡単ではありません。
某食品会社はパーパスを策定するために2年間模索したそうです。

しかし、パーパスを掲げた結果、組織が一丸となってパーパス実現に取り組み、過去最高収益を達成したという事例もあり、企業にとっては大切な経営の軸になります。

パーパス策定にはコーチングが大変有効です。是非経営者の方はコーチを利用してください。

さらに、コーチングはリスキリングの場面でも大変有効です。
先に述べたように、トップダウンで苦手なことを従業員に強いることは得策ではありません。

「あなたが好きなこと、得意なこと、やってみたいことは何だろう?」「あなたが会社に貢献できることは何だろう?」「あなたが成長し会社も成長することって何だろう?」などを問いかけながら、企業のパーパスと個人のパーパスの共有ゾーンを見つけていく作業は、リスキリング導入の際には重要で、コーチングが大変役に立ちます。

そして、リスキリングを進めていく上で社内のコミュニケーションはとても大切です。以下のプロセスでコーチングを導入すれば、リスキリングは成功するでしょう。
  • 目標設定:新しい役割や職務に就くために、何をどこまで習得するのかを設定
  • 課題解決:学ぶ上での障害などがあれば、克服するための支援
  • フィードバック:何が出来たか、出来ていないか進捗を整理する
  • 観察・自己評価:進捗状況を客観的に観察して自己評価し、必要であれば調整して次のステップに進む

まとめ

今回のテーマ「リスキリング」についてのまとめです。

リスキリングが注目されている背景を整理してみました。

企業にとっては「人的資本経営」という経営スタイルにシフトしていくこと。
そのためには企業のパーパスを明確に定め、パーパス経営実現のために必要なスキルを身につける「リスキリング」を導入することで、企業全体が成長し企業価値が上がっていきます。

個人においては、パーパスに共感できる企業に勤めることで、高いモチベーションを持って働くことができ、リスキリングによって、よりパーパス経営に貢献することができ、自己成長にも繋がります。

これが絵に描いた餅にならないように、上手く回していくためには、経営者にとっても従業員にとってもコーチングが不可欠である、ということを付け加えておきます。

文責:相澤雅夫
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