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皆さまこんにちは。
「ADPAニュースレター」2023年12月号(Vol.067)をお届けします。

まずは先回のペーシングです。

…私たちはある程度年を取ると、「世界はこんなものだ」「人間はこういう存在だ」「これが常識」「当たり前」を身につけてしまい、それ以上の探求や学習を止めてしまいがちです。
…このような状態は、生きていく上で便利なのかもしれませんが、思考停止になり、これ以上私の成長は見込めないばかりか、どんどん頭は硬くなり老化が促進されてしまう危険があります…。

詳しくはアーカイブをご覧ください。
https://adpa.site/communication/question/the-importance-of-continuing-to-ask-questions/

今回のテーマは「ヒーローズ・ジャーニー」です。

ヒーローズ・ジャーニー

神話学者のジョゼフ・キャンベルは、世界中のあらゆる時代の神話や伝説を研究した結果、英雄のストーリー展開には共通する一連の流れがあることを発見しました。

それを「ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)」と呼んでいます。
NLPでは、このヒーローズ・ジャニーを8つのステージで紹介しています。
  1. 天命: Calling
  2. 旅の始まり: Commitment
  3. 境界線: Threshold
  4. 守護者(メンター):Guardians
  5. 悪魔(敵・試練):Demon
  6. 変容:Transformation
  7. 課題完了:Complete the task
  8. 故郷へ帰る:Return home
各ステージのシーンを簡単に見ていきます。

8つのステージの意味

1. 天命: Calling
天から使命を授けられます。平凡な日常から非日常的な出来事が起きます。

例)
・スターウォーズ(エピソードⅣ):レイヤ姫からの「Help me !」
・ハリーポッター:魔法学校から突如入学許可証が届く
・マトリックス:プログラマーのネオにモーフィアスがコンタクトを試みる
2. 旅の始まり: Commitment
天命を受け入れることができず拒否したり、戸惑いや葛藤が生じますが、最終的には新たな旅に向かうことになります。

3. 境界線: Threshold
慣れ親しんだ場所から未知の場所へ足を踏み入れるステージ。
その境界線を越えるために、勇気や覚悟が試されます。

例)
・スターウォーズ(エピソードⅣ):叔父さん叔母さんが殺され、新たな旅への決意をする
・ハリーポッター:「9と3/4番線」の壁に突っ込む
・マトリックス:「赤いピル」と「青いピル」どちらを飲むのか選択を迫らる

4. 守護者(メンター):Guardians
境界線を越えると、メンターと呼ばれる師匠や、仲間・協力者など自分を助けてくれる存在が現れます。仲間たちと共に困難を乗り越え成長していきます。

例)
・スターウォーズ(Ⅳ):オビワン・ケノービー、ハン・ソロ、チューバッカ
・ハリーポッター:ダンブルドア、ロン、ハーマイオニー
・マトリックス:モーフィアス、トリニティー

5. 悪魔(敵・試練):Demon
最大の試練が訪れます。悪の帝王のような敵が現れたり、自分の内面との戦いの場合もあります。

例)
・スターウォーズ(Ⅳ):ダースベイダー
・ハリーポッター:ヴォルデモート
・マトリックス:エージェント・スミス
6. 変容:Transformation
悪の勢力を打ち倒し、又は内面の戦いを克服し、次第に英雄へと変容していきます。

7. 課題完了:Complete the task
課題を完了したことで、改めて旅の意義や意味を悟り、最も大切なことに気がつくステージです。

8. 故郷へ帰る:Return home
旅を終えて帰還します。旅で得た恩恵を元の世界に還元します。
「私はこの人達の幸せのために戦ってきた」などと、自分の使命を実感するステージです。

この後、新しい旅の準備、又は後継者を育てるなどの新しい環境で、もう一度ステージ1から再出発する場合があります。
螺旋階段を上がっていくように、レベルを上げながら8つのステージを回っていくようなイメージです。

私たちの人生がヒーローズ・ジャーニー

何故、文化や歴史の異なる国や民族で、また、時代を越えて今も昔も、このようなワンパターンのストーリーに多くの人は魅了されるのでしょうか?

そこには人類共通の普遍的な価値観や、人々が求める生き方があるに違いありません。
このヒーローズ・ジャーニーは、単なる物語の雛形ではなく、私たちの人生そのものがそのような法則で進行するから、と見ることができます。

私たちの人生そのものがヒーローズ・ジャーニーであるならば、コーチはクライアントが今遭遇している状況に対して「ヒーローズ・ジャーニーのどのステージなのか」を分析して、「このステージの場合は、どう乗り越えたら良いのか」という教訓を得たり、ヒーローだったらどう対処するのか、アイデアを得たりすることができます。

次回は、コーチングにヒーローズ・ジャーニーを活かすヒントをお届けします。
ご期待ください。

文責:相澤雅夫
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