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新年明けましておめでとうございます。

本年もADPAの提供するコーチングをご活用いただき、皆様の生活がより一層向上していくことを祈念いたします。

「ADPAニュースレター」2024年1月号(Vol.068)をお届けします。

まずは昨年12月号のペーシングです。

…何故、文化や歴史の異なる国や民族で、また、時代を越えて今も昔も、このようなワンパターンのストーリーに多くの人は魅了されるのでしょうか?
このヒーローズ・ジャーニーは、単なる物語の雛形ではなく、私たちの人生そのものがそのような法則で進行するから、と見ることができます…。

今回のテーマは「ヒーローズ・ジャーニーを活用したコーチング」です。

ヒーローズ・ジャーニーをコーチングに活かす

ヒーローズ・ジャーニーの概要については、次の記事をご覧ください。

https://adpa.site/nlp/heros-journey/heros-journey/

NLPで扱うヒーローズ・ジャーニーの8つのステージを、日本の昔話「桃太郎」
で考えてみます(本によって内容が異なります)。
  1. 天命:カラス(トンビの場合もある)がやってきて、鬼の悪事を伝える
  2. 旅の始まり:おじいさんとおばあさんに「鬼ヶ島に鬼退治に行きたい」と伝える
  3. 境界線:初めは「鬼には勝てない」と反対されるが、おじいさんおばあさんを説き伏せて、刀と吉備団子をもらい送り出してもらう
  4. 守護者:犬、猿、キジをお供にする
  5. 悪魔:鬼と戦う
  6. 変容:チームをまとめるリーダーになる、鬼を懲らしめるが最後に許す
  7. 課題完了:(本によるが)宝物を受け取らず、姫を返してもらう
  8. 故郷へ帰る:村の幸せのために貢献した英雄となり、姫を妻に迎えロイヤルファミリーが誕生する

私たちの人生がヒーローズ・ジャーニー

ヒーローズ・ジャーニーは、人間の成長物語であり、私たちの人生そのものです。

そして、この一連の流れを人生という長いスパンで見ることもできるし、学生編・就職編など、人生の節目で区切って見ることもできるし、1日単位に細かく分けて見ることもできます。
例)1日編
  1. 天命:目覚まし時計が鳴る
  2. 旅の始まり:「あー、今日も仕事かぁ」
  3. 境界線:「もう少し寝ていたい…」でも、頑張って会社に向かう
  4. 守護者:一緒に仕事をする仲間
  5. 悪魔:今日の山場
  6. 変容:なんとかやり切って、達成感を得る
  7. 課題完了:困難を克服したからこそ分かることがある
  8. 故郷へ帰る:家に帰って、家族と楽しく過ごす

ヒーローズ・ジャーニーをコーチングに活かす

ヒーローズ・ジャーニー
コーチは、クライアントを観察しながら、今この状況はヒーローズ・ジャーニーのどのステージに該当するのか分析します。

勿論コーチングは、誘導やアドバイスをするものではありませんが、
一つのモデルとして把握しておくことで、大切なものを見つける手掛かりになる可能性があります。

各ステージにおける、コーチの観点をご紹介します。
ヒーローズ・ジャーニー
旅立ち:天命、旅の始まり、境界線

  • 「天命」が分からない
    やりたいことが見つからない、目標や将来の夢がないと言うクライアントは「天命」に気づいていない状況です。
コーチは、クライアントが心を開いて「本当はどうしたいのか」「心から願うことは何か」に向き合えるように丁寧に聴いて、「天命」や「使命」を一緒に探します。

また、「心を動かされたけど諦めたこと」など、クライアントが過去に出会っていたかもしれない「天命」のヒントになるエピソードにもフォーカスします。
  • 「拒絶」又は「境界線」を越えられない
    「やりたいことはある」けど、「失敗が怖い」「人目が気になる」「迷惑をかけたくない」というクライアントは、天命を拒絶したり、境界線を越えられない状況です。

    NLPには「失敗はない、あるのはフィードバックだけ」という考え方があります。
    結果が成功でなくても、「こうすると上手くいかない」ことが分かり、次はどうしたら良いかというアイデアが生まれるため、行動には学びと成長しかないという思考です。

    このようなマインドを持つコーチは、「一歩踏み出してみる」「動き出す」といった勇気や覚悟をクライアントに与えられる存在です。

    また、一歩踏み出すことで仲間に出会えたり、本物のヒーローになれることをコーチは知っています。
試練:守護者、悪魔、変容

  • 仲間は誰か
    旅に出たクライアントは様々な困難に遭います。
    1人で頑張っている人には、助けてくれる人、協力してくれる人が周りにいないか確認します。
  • 最大の試練
    大きな壁にぶち当たったり、絶体絶命のピンチに遭遇しているクライアントは、絶望したり諦めたりしがちです。

    しかし、ヒーローズ・ジャーニーを知っているコーチは「本物のヒーローに変容するための試練だ」とみるので、むしろ大きなチャンスと捉え「何があれば乗り越えられるのか」に意識を向けることができます。
  • 変容
    困難を克服して「良かった、ラッキーだった」で終わらせてしまっては、学びの機会を逃してしまいます。

    この経験を通して何を得たのか、どんな成長があったのか、何に打ち勝つことができたのか、コーチはクライアントに問いかけながら、大切なポイントを整理して、本人がしっかりと自覚できるようにしておくことが大切です。
ヒーローズ・ジャーニー
帰還:課題完了、故郷へ帰る

英雄の旅は、村のために立ち上がり、旅に出て、困難を克服し、旅の成果を持ち帰って村を幸せにする、というお話です。

私たちの人生もそうであるならば、
私は誰かのために、どこかの共同体のために使命を与えられ、試練を乗り越え、成長した私が新しい価値を持って共同体の幸せに貢献する、というシナリオがあるはずです。

コーチは、クライアントが大切に思っている共同体にも注目する必要があります。
私の幸せと誰かの幸せを共に願っているのが人間の本性です。

コーチはこのような観点を持ってクライアントを観察し、場合によっては天命を探すお手伝いをしたり、共に旅をする仲間になったり、共同体の住人になって共に成果を喜んだりする関係を持つことができれば、最高のコーチングになるでしょう。

文責:相澤雅夫
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