望んだ結果を作り出しやすい目標
我が家の息子が、学校に提出するために「新年の抱負」の作文を書いていました。
見ると「勉強をどうする…」「部活をどうする…」という結論だけ書いてあり、それ以外に何を書いたらいいのか、既定のページ分の文字数を埋めるために困っている様子です。
しかし「何故それをしようと思ったのか」や「それをするとどうなる」などの質問をすると、なかなか面白い話が出てきます。
今回は望んだ結果を作り出しやすい「目標」の描き方をご紹介します。
目標(アウトカム)のかたちを整える
NLPでは、私が望む状態や目標のことを「アウトカム」と言います。
アウトカムを明確に設定するだけで、人間は意識と行動と心理状態(ステート)が変化します。
まず、以下のようなポイントで目標を整えます。
- 肯定的な表現
「遅刻をしない」といった否定形でなはく、「朝は余裕を持って出発」というような肯定の表現にする。 - 他人ではなく自分がコントロールできること
「〇〇してもらう」ではなく「そのために自分は△△をする」。 - 具体的・詳細な表現
曖昧な表現は避け、「いつまでに」「いくつ」「どのような方法で」などを盛り込む。 - 達成の確認方法
達成をどのように確認できるのか明確にする。「1年後の出席簿は全部〇」「1年後の銀行の通帳に〇〇の数字がある」など。 - 悪影響の有無
目標を手に入れたときに、自分や周りの人たちに不都合や悪影響が出ないか、検討しておく。
メタアウトカム
目標の先にある本当の目的、目標の達成によって得られるものを「メタアウトカム」と言います。
私たちは、意識していなかったとしても、アウトカムの先には本当に手に入れたい何かがあります。
例)アウトカム → メタアウトカム
- 家を建てたい → 家族の幸せや笑顔のために
- お金を稼ぎたい → 安心感を得るために
- 職場で昇進したい → 皆に認めてもらいたい
- 恋人が欲しい → 愛を感じたい
メタアウトカムが見えてくると、アウトカムの価値がより明確になり、モチベーションが上がり、より力強く進めていくことができるようになります。
アウトカム・目標を立てる際には、是非このメタアウトカムを確認してみてください。目標が目標で終わらず、より現実味を帯びてくるはずです。
ポイントは「目標を達成することによって、私は何を得ることができるのか」を、よりリアルに五感を使ってイメージすることです。
毎日のルーティーンにする
例えば「自分が望む1年後の状態」を定めて、それが達成した様子をイメージします(アウトカム)。
その目標を達成すると、自分は何を得ることができるのかを確認します(メタアウトカム)。
上記の内容を、毎日意識できるように視覚化しておきます。
例えば、紙に書いて貼る、出来た様子の絵や写真を飾るなどです。
そして、「1年後そのようになる私は、今日どんな気持ちで過ごすのか」を定めて生活します。
心の状態・身体の状態をNLPでは「ステート」と言います。
1日過ごした成果は「ステート」によって大きな違いが出ます。
- 穏やかで笑顔、明るく楽しい気持ちで過ごす
- 自信が無くて不安、暗い気持ちで過ごす
上記を比較すれば、人との関わりや仕事の質に違いが生じることが容易に想像できます。
1日だけでも変化が生じるとすれば、これを毎日1年間続けるとどうなるでしょうか?
毎日どんな気持ち(ステート)で過ごすかは、私が決めることです。
目標・アウトカムに対して今日はどんな自分で生きるのかを意識することで、アウトカムに一歩ずつ近づいていきます。
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