子供の頃から母との関係が良くなかったです。
「優等生じゃないと愛されない」「いい子じゃないと認めてもらえない」「頑張らないと救われない」と、無条件に愛されているという実感が持てず、「生まれてこないほうが良かった」と感じていたので、生きていくのがとても苦しく、上がり下がりの激しい人生でした。
また、親はもちろん、夫や子供に対してまでも、常に「私を愛しているか」「私を認めてくれるか」と、愛を要求していたのだと思います。
夫とはもう長い間ギクシャクしていましたし、思春期の子供たちとの関係もうまくいかず、長年のうつ病にも悩まされていました。特に夫とは家庭内別居に近い状態で、必要最低限の会話もすぐに喧嘩になってしまい、これなら口を利かないほうがいいのではないかと思うほどでした。
それが、コーチングを学び始め、特に承認という作業を通して、ありのままの自分で、今のままの自分で十分に承認されていることがわかりました。また、私だけでなく、全ての人がありのままで十分承認されていることが、感覚として実感できるようになりました。
「今この瞬間のあなたは、そのままでいいよ」と承認してもらえると、「いえいえ、もっとできます、もっと頑張れます!」と、力が湧いてきます。「成長しなければならない」という義務感・使命感ではなく、「もっと成長したい」「本物になりたい」「真の愛の人になりたい」という、主体性と喜びを持って生活することができます。
そして、自分が承認されていることがわかる(自分で自分を承認できるようになる)と、人のことも楽に承認できるようになるので、人間関係の悩みもとても少なくなりました。
口を開くと喧嘩になってしまっていた夫とも、コーチングを学び始めてから一度も喧嘩をすることなく過ごせていますし、少しずつ溝も埋まってきたと感じています。
長年のうつ病も、「うつ病の私は駄目な私」などと感じていたのですが、うつ病の自分を承認できたことによって「うつ病も私を守るために必要だった」「うつ病のおかげで今の自分がある」と、うつ病になったことにも感謝ができるようになったら、逆説的ですが、いつのまにかうつ症状も消えていました。
それから、何か問題点を見つけたときに、人のせいにしなくなったのも大きな変化でした。「あの人がこうだから問題だ」と感じるとき、すぐに転換し「自分にできることは何だろう」と考える癖がつきました。
また、個人セッションでトラウマ解消をテーマにコーチングをしてもらったこともあり、母との関係もかなり良くなりました。時々電話で話すだけですが、母の文句(過去の嫁姑の愚痴)が始まっても、その母の姿を承認することができるので、穏やかに受け止めることができますし、不思議なことに私に対しての悪口はほとんど言われなくなってきました。
実は、我が家には障害を持つ子どもがいて、そのことでずっと心に痛みがありましたが、ただ、今の自分があるのも、そうした過去~現在の全ての経験があるからであり、私においては、そういう環境でなければ体得できなかった深い愛情を理解するための貴重な環境であったと、根こそぎひっくり返されました。(その子においても「ありのまま、そのままで十分」なのは同じです。)
また、貴重な経験を積むことになる未来に関しても、全く同じ感覚であり、今度はどんな宝物をくださるだろうと、希望を持っています。
今は、日々の時間が、人生そのものが幸福感でいっぱいになっています。日常的にはもちろん色々なことがありますが、暖炉の火が消えずにずっと穏やかに燃えているように、根底にある幸福感が消えることがありません。
コーチングに出会うことが出来て、全てのことに感謝です。
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