アドバンストセミナー(第19期)、セッションでのクライアント体験
昨年末に退社した会社で経営の責任を負っていましたが、複雑な人間関係を含め問題がとても多くあり、精神的に相当なストレスを感じてきました。
退社後は時間をかけ、自分なりに整理したつもりでしたが、怒りの感情など冷たくモヤッとした負の感情は、心の深層部に残っていたように思います。
今回のアドバンストセミナーで、初日に4回連続してポジション・チェンジのクライアント役をやらせていただき、心の深層部の負の部分が大分整理され、心が軽くなった感じがしていました。
そして2日目の夢の実現ワーク(タイムライン)でのセッションのテーマを何にするかを決めるにあたり、自然に湧いてきた思いが「人生のゴールとしての精神的境地」というものでした。
現実的に達成したい目標設定については、過去何回もセッションを経験してきましたが、こういう心の内面の目標にズバリ焦点を当てた目標設定というのは、今回が初めてでした。
私が座る椅子の前方に、もう一つの椅子がセッティングされています。そこが、私の望む精神的境地が達成された未来の姿です。
椅子から立ち上がり、一歩前に進むと意識の中での時間感覚としては2、3年先という感じがしました。
寄り添って立つコーチに、落ち着いた声で「今どんな情景が浮かびますか?」と尋ねられると浮かんでくるのは、40代くらいの爽やかで明るい若い人達と楽しく交流している様子でした。
「その情景は、色で例えると何色ですか?」とコーチに問われると、即座に爽やかな青空のブルーのイメージが湧いてきました。
さらに一歩前に進むと60代後半か70歳に近い感覚がしました。
「ここではどんな情景が見えますか?」とコーチに問われると、浮かぶのは、やはり若い世代の人達ですが、今度はとても国際色豊かな人達とのゆったりとした雰囲気の交流風景です。
綺麗な海を見下ろせるリゾート地の大きなテラス風のラウンジで、感じのいい木製のテーブルと椅子に腰掛けて、自由で気楽な感じで談笑しています。どの人も表情が明るく輝いています。
若い世代への精神的サポートと彼らの潜在的可能性を引き出すことを生きがいとしている感じでした。
そしてさらに一歩踏み出して、ゴールの椅子に座ると、年齢的には75歳くらいのイメージでした。
そこで感じる精神的境地というのは、インテグラル(統合)の境地。平安で、囚われのない自由な心。そして若い世代の精神的支援と育成を成し遂げて来た達成感。色でいうと小さな泡が弾けるシャンパンゴールドという感じでした。
十分にその状態を味わい楽しんだ後、立ち上がり、さらに一歩前に出ます。そこは80歳から85歳です。
「どんな情景が見えますか?」のコーチの声を聞いて浮かぶのは、景色のよい小高い山の斜面にある家と畑で、しずかに晴耕雨読の生活を楽しむ自分の姿でした。時々、子供やその家族、ご縁のあった人達が尋ねて来る穏やかで自由で静かな喜びのある暮らしです。
今ここを楽しむ、自然で無心な精神的境地。潜在意識が優位な心の状態がとても心地良くなりました。面白いのは潜在意識では、未来起こる精神的境地としてではなく、今ここで起こっている精神的境地として、その場で現実の意識の変容を感じたことです。
ほんわかした暖かくふわふわした膨張感のある感触が胸の中にあって、頭の方も少しぼんやりし、自分と他の人の感情の動きにとても敏感になりました。
その後続いた他のセミナー生の別のセッションでも、何が語られているかよりも、その人達の深い部分の感情の動きに心の波長が合っていることがわかりました。
潜在意識優位の状態とは、ハート優位ということなのでしょう。ハート優位の状態では、胸にある膨張感のある暖かい何かが、一番大切なことが何なのかを自然に感じさせてくれます。
今も、この文章を書きながら、そのゾーンに入っているような感覚です。あのセッション以降潜在意識優位の心のチューニングの感覚が出来てきたような気がします。
心が胸にあると古代から人は信じてきましたが、昔は、潜在意識優位の状態が自然な精神の状態だったためそう感じてきたのかもしれません。
無限大の可能性を秘めた人間の精神の大海原のような潜在意識と深くアクセスする生活を習慣化することが、私が求めてきたことであり目標とする大切なものであることを実感する貴重なセッションでした。
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