知得と体得

NLP

体験学習

「知得」と「体得」

「知得」と「体得」という言葉があります。

  • 知得:頭での理解
  • 体得:身体での理解

例えば、砂糖の味を詳しく説明されて、「なるほど甘い味がするんだな」と理解するより、一口食べてみた方がはるかに深い理解ができます。

水泳で言えば、泳ぎ方の説明を受けて「知得」し、実際に水に入って身体を使って少しづつ「体得」していきいます。

つまり実践して体感しないと自分のものにはならない、ということが言えるでしょう。

あらゆることに失敗はない

赤ちゃんNLPは、どんな結果でも、それを「失敗」とは考えず、フィードバック(学び)として捉えます。

例えば、ハイハイしかできない赤ちゃんが、立ち上がろうとして、何度も転んでしまうことは失敗とは言いません。
何度も試行錯誤を繰り返すうちに、立ち上がるコツをつかんでいきます。

私たち大人も、日々の経験から得た情報を学びとし、その後の行動に活かしていくこと。そしてこれを繰り返すことで、目標達成に近づいていきます。

その出来事が成功なのか失敗なのかよりも、「その経験で何を学んだのか」が一番重要で、喜んだり悲しんだりという感情だけで終わらせてしまうと、せっかくの学びと成長の機会を失ってしまいます。

かのトーマス・エジソンは、約2,000個ものフィラメントを試し、ようやく実用的な「電球」を発明しました。そこに至るまで、気の遠くなるような時間を費やしたはずです。

しかし彼は次のように語りました。

「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」

6つの質問

6つの質問人は自分の行動や結果から学べるようになっています。
他人がやったこと、教えられたこととは比べものにならない大きな学びです。
正に体験によって人は成長します。

コーチングではこの観点を大切にして、その人の経験から学ぶべきことを一緒に考えていきます。

  1. 良かったことは何ですか?
  2. そこから学んだことは何ですか?
  3. それを活かして次はどんな行動をとりますか?
  4. 上手くいかなかったことは何ですか?
  5. そこから学んだことは何ですか?
  6. それを活かして次はどんな行動をとりますか?

このような6つの質問をコーチはクライアントに、又は自分自身に投げかけてみるだけでも、気づきや学びを得ることができるのではないでしょうか。

自分の経験は財産

経験は財産同じ出来事でも人によって解釈は様々です。

例_1:仕事でミスをして上司から説教された
Aさん:自分はダメな人間だ。
Bさん:いい勉強になった。次はこうしてみよう。

例_2:火災で家も財産も失った
Aさん:今までの苦労が水の泡。もう生きていく希望がない。
Bさん:今まで新しいことにチャレンジする勇気がなかった。人生を1からやり直せるチャンスをもらった。

アルフレッド・アドラーは「経験」について、次のように語っています。

「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック(トラウマ)に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」

つまり、私たちが経験した出来事で人生が決まるのではなく、その経験の解釈(意味づけ)によって決まる。解釈によって決まるということは、人生を決定しているのは自分ということになります。

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